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イノベーションの創出について ‐ID社イノベーションチームメンバーより‐

2012年05月18日 09:22

<インストラクショナルデザイン通信2012年3月号より>

1月号では、2012年(壬辰)は、自らイノベーションを創出し、開かれた新しい時代に自ら進むべき年だと「易経」からの示唆を述べました。
2月号では、イノベーションを創出するためには、「偉い玄人」か「素人(芸術的傾向を帯びた普通の人間)」になって、俯瞰的な視点で全体を一目で握る力を持って、新しい門を立てられる人になろう、という夏目漱石の示唆を述べました。
時代はすでに新しい世の中になっており、それ認識して、自ら「素人視点・発想」を持って、イノベーティブに活動をしていってこそ、新規事業を創出したり、時代の変革を切り開いたり、社会に新しい価値を創造できることが成しうると考えられます。
ここ数年、企業の研究開発部門を何とかイノベーティブな集団にしたいとのご要望が多くあり、何人かのマネージャーの方と会話させていただきましたが、「自分たちの組織には、イノベーティブな人材が不足している」というご意見が非常に多かったことです。
つまり、これが多くのマネージャーの皆さんに共通的な意識されていることと言えます。また、その方々のほとんどが、自分自身は過去に成功体験をしている「イノベータ」だと自負されている(表面的には出さない場合でも)方も多いように思われました。『自分は、過去にイノベーション創出を成功させ、企業で大きな成果を果たしてきた。だが、最近の研究者には気概が見られず、とてもイノベーション創出には程遠い』と思われている方が散見されました。しかし、よくよくお話を聞くと、「それはイノベーションだろうか?」と思うこともありました。他社に比べ機能向上やコストダウンをした、利益もそれなりに上げられた、といったような内容なのです。社会や経済価値を変革する、人々の生活を一変させるというような「イノベーション創出」とは違う場合が多いように見受けられます。
時代が大きく変化している昨今、右肩上がりの時代に成功体験を持たれている方々は、かえって「歩留まり低下の足かせ」になる例が多く、漱石の言によると、「局部に明るい癖に全体を眼中に置かない変人」となってしまっているのではないか、と思うこともあります。
では、どうすれば「イノベーティブな人材」が発掘でき、どのようにすればイノベーションを創出できるのでしょうか。
1.細部にこだわることなく、全体を俯瞰し、一目で見渡すように心がける。
2.従来からの慣習や組織・手法にとらわれず、新しい視点で一から創りなおす。
3.個々の特徴ある人材の本質を見極め、選出し、その特徴を活かすチームビルディングを行う。
4.チーム全体で学びながら成長させるプロセスの実践を促す。
「過去」を壊し、「異質」なものも認め、その価値を見出すことができる俯瞰視点を持つことが、イノベーション人材を育成するマネージャーにとって大切なことになるのですが、なかなかそのような人材を見出し、活かすことができないのが現実かもしれません。次回は、このような人材をどのように見出し、どのように活かしていくのかについて考えてみたいと思います。
(4月号に続く)
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