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企業におけるインストラクショナル・デザイナの役割

2020年12月17日 12:54

今年は、多くの日本企業の研修部門にとって、初めて「集合研修の効果性」を考える年になったのではないでしょうか。今までは、「集合研修」こそが「研修」とみなし、企画してきた人材開発体系そのものも考えなおす機会になったかもしれません。それは、単純に“e-learning”に移行すればよいとか、ビデオ通話システムを使って集合研修のオンライン版を行えばよいというのではなく、改めて「研修の成果と効果」を問い直すきっかけとなり、「インストラクショナル・デザイン」が見直されました。さて、企業の人材開発や研修部門においては、誰がインストラクショナル・デザイナの役割を担っているでしょうか?インストラクショナル・デザインは、学習ニーズの検証・分析、プロセスの設計、教材の開発、効果の評価といった一連の学習体験と知識の伝達を最大化するためのシステマチックなアプローチを使って、最も適切な学習戦略、方法論、テクノロジーの分析と選択を行います。その上で、何を学んだか、学習ソリューションが、測定可能な行動変化につながったかどうかを評価するなど、研修の評価にも責任を持ちます。「xx研修をやってください」と研修ベンダーや研修講師に依頼する前に、人材開発戦略の一環としての学習ニーズは、検証していますか?そのために必要な行動変容の特定は、していますか?ビジネスの世界が変化し続ける中、組織やその学習機能も変化しています。柔軟性、創造性、革新性、そしてテクノロジーの浸透も大きな変化を見せています。だからこそ、今、インストラクショナル・デザインの確かなバックグラウンドが価値あるものとして再び注目されています。エコ・ラーニング環境の整備やパフォーマンスやキャリアに直結したパーソナライズド・ラーニングの環境を整えていくためにも、トレーニングや学習ソリューションの結果として何を知り、何ができるようになるべきか、学習者がすでにもっている知識、または、何ができるかなど、学習イベントのニーズを判断するためのニーズ・アセスメントを行うことから始め、集合研修、eラーニングコース、オンデマンドのパフォーマンス・サポート・ソリューションの開発等、健全なインストラクショナル・デザインプロセスに従うことによってより良いソリューションをより成功させることができるでしょう。

2021年は、コース開発のためだけではなく、エコ・ラーニング環境やパーソナライズド・ラーニングにも対応しなければならない人材開発プロフェッショナルための知識、スキル基盤とするインストラクショナル・デザインコースやパフォーマンス・コンサルティングコースをさらに提供していきます。良い新年をお迎えください。
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