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「集合」研修を見なおす時

2020年09月15日 16:13

新型コロナウイルスの影響で、急遽予定された「集合」研修が、ZOOMなどのオンライン・ミーティング・ツールを使ったバーチャル研修に代わり、集合研修が出来なくなったため、既成のオンデマンドe-ラーニング・コースを導入するという話を多く聞きました。一方で、いよいよ来年度の計画をする時期が近づき、「はたして、オンライン研修で『集合研修』の質を保証できるか?」とか「ずっとオンラインの『研修』状態から『リモートワーク』となり、どのようにOJTを進めて行けば良いのかが明確ではない」、など改めて課題が浮き彫りになっているかもしれません。

ニューノーマル時代の「研修」の在り方
パンデミックにより強制的に始まったオンライン研修やリモートワークを機に、組織全体で在宅勤務を大々的に取り入れ、20世紀日本製造業型の人事制度を抜本的に見直してジョブ型人事組織へ移行する企業も出始めました。つまり、コロナウイルスの影響の有無に関わらず、もう元の働き方や環境には戻らず、多様な働き方を前提とする学習の在り方を人材開発部門は考えなければなりません。
 
改めて重要になるインストラクショナル・デザイン
「集合研修の質」をどうのようにオンラインで提供できるか、という質問を受けたことがありますが、果たして「集合研修」そのものが、有効だったのでしょうか?研修によって習得すべきこと(習得目標)は、明確に定義されていたでしょうか(Quality Rating for Objective: QRO)?教えようとするスキルや知識内容と業務展開に対する重要度や業務展開へのタイミングとの関係性、求められるマスタリー・レベル、コンテンツ内容を精査するための基準(Quality Rating for Design Plans: QRDP) やレッスン・プランの質の評価(Quality Rating for Lesson Plans: QRLP)をするための基準などは、集合研修に対して検証されていたでしょうか? 

オンライン研修への移行やブレンド型の研修企画が求められている今だからこそ、オンライン研修のインストラクショナル・デザインはもちろんのこと、研修全般の在り方を見直すニーズ分析がとても重要です。

新入社員研修の在り方
大卒一括採用による一括集合研修という在り方自体も大きな転換点を迎えています。多様な働き方や、テクノロジーなどを含めスピーディーな変化に対応していく力が求められる今、「教えます→習ってください→教えてください」というマインドセットを作り上げてしまう新入社員に対する一括研修や、業務とはかけ離れた環境での長い「研修期間」という在り方そのものを見なおさなければ、いくらオンデマンドのオンライン・コンテンツを増やしても、効果的な活用は難しいでしょう。

必要な「学び」を必要な「人に」必要な「タイミング」で:学びの文化を創るということをゴールとするのであれば、今求められているのは、人材開発部門のより一層の専門性、そして、ナレッジ・マネジメントやナレッジ共有の環境を含めた「エコ・ラーニング」の推進や「学ぶ方法を学ぶ」ことの提供かもしれません。

オンライン研修のデザインというだけではなく、ワークフローの中に学習を活かしていくためのニーズ分析や、QRO,QRDP,QRLPの検証の仕方など、今後随時オンライン研修コース・コンテンツとして展開して参りますので、今後のニューズレターにもご注目ください。
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