FC2ブログ

T+D Magazine最新号トピック: ラーニング測定の再構築

2019年06月18日 20:11

By Elizabeth Barisik

想定内のラーニング効果を評価するデータポイント

マイクロソフトのデータ・サイエンティストとして、私は会議の実体験とそのインパクトを測定するためにMicrosoft Ready 会議に参加しました。Bersinに勤めていた頃、学びの測定方法についてよく質問を受けましたが、今でもブログやフォーラムを通じて、学び続けている分野です。グローバル・テクノロジ企業に移った今、どのようなことに挑戦しているのかご紹介しましょう。

多くのL&D部門は人材のスキルアップを図るため、加速度的に重くなるプレッシャーに耐えつつ、
L&Dイニシアチブの価値を生み出すことを求められています。しかし、ビジネス成果に紐づいたラーニングを考えようとするならば、学習効果を評価する伝統的な方法では不十分です。

ラーニング評価に使えるマイクロソフト・ツールはたくさんあります。しかし、ラーニング測定を再考するために、伝統的なアプローチ以外の新しいアプローチを模索しています。

ミッションの調整

最近、L&D実務担当者にラーニング組織の目的は何かと尋ねたとき、個人の能力の向上、結果、企業の成果につながると言う回答を得ました。しかし、私のよく知る様々な業界の多くのL&Dリーダは、能力とビジネス成果に直接関わらない方法で従業員のラーニングを開発し、測定していると答えています。

参加者が、参加した研修プログラムが好きかどうか、トピックを熟知している代わりに、会社が大切にしていること(主要なビジネス・メトリックス)が重要なのです。評価をこのことを中心に組み立てることによって、ラーニング・アクティビティは、価値やインパクトを従業員に与えることができるでしょう。

大局観でものをみる

Microsoft Readyは、プレゼンテーション、基調講演者、ワークショップ、ハッキング・イベントからなるラーニング会議です。ラーニング効果を評価するための満足度やセッション出席率をこれまで重視しました。しかし、最近は、インパクトを新たに測定するために、これまでの範囲を超える所に目をやる努力をしています。参加者満足度およびセッション出席度メトリックは続けましたが、会議のインパクトについてより広く考えることを次なるステップとみなしました。

インパクトを測るに当たって、参加したセッションやエクスピリアンスの行動が変わる要因を見極める必要があります。セッションが面白いか知識の定量的な変化以外の要因を突き止める必要がありました。そこで、出席者の能力と主要なビジネス指標に重点を置くことにしました。

大会議への参加が、ネットワーキングと行動に、どのような変化をもたらすかを理解するために実験的な要素を評価に加味しました。重要なビジネス指標に対するネットワークの影響を測定しました。

ネットワーキング行動の変化を観察するために、分析に使用するビジネス・アプリが回収する多量のデータに部分的に依存しました。会議の前後のネットワーキング行動を精査するために、Exchange OnlineとSkype for Business Attendeesに関連するメタデータを活用しました。たとえば、出席者とネットワークのサイズや多様性に変化があったかどうかを確認しました。ネットワークの行動の変化は、能力やビジネス成果を伴うかと言う疑問もありました。新しいメトリックも加わり、分析はまだ完了していませんが、Ready eventのインパクトをさらに効果的に評価できるものと確信しています。

データをホーリスティティックにみる

先に説明したように、ラーニングによってもっと大局的な観点から能力を改善し、インパクトを与える方法に集中すれば、評価する際、もっと多くのデータポイントを網羅できるはずです。仕事に使うシステムの多くは、我々がアクセスできるシステムと関連するメタデータを保有しています。アクセスできることとこのデータをカスタマイズする方法に気づくかどうかは、非常に価値のあることです。

OutlookとSkype for Business(近いうちにTeamとなるが)に関連するメタデータは、企業がアクセス可能な、山積するデータのレバレッジを上げるという例の氷山の一角に過ぎません。他には、ラーニング・マネジメント・システムやラーナー・エクスピリアンス・プラットフォームに関連するデータを使用できます。たとえば、コンテンツをキューレートするツールや従業員がアクセスするコンテンツ、または、コンテンツ数をトラッキングする場合、これらのツールとメトリックを関連づけ、評価のためにカスタマイズやレバレッジをかけることができるか調査してみましょう。同様に、Microsoft TeamsやSlackなどのチーム・コラボレーション・プラットフォームには、コラボレーションとコミュニケーションに関するメタ・データが存在します。

これらの情報源だけではラーニング・インパクトを理解することは不可能ですが、行動とビジネス・メトリックスのデータと組み合わせることでより効果的な洞察に至る可能性があります。もちろん、法律、法律および規制の要件、さらにデータの回収、アクセス、使用に影響する法律について考慮することは言うまでもありません。

私が参加する複数のデータ・システムを介したもう1つのプロジェクトは、ビジネス成果ももたらす行動と能力に変化があるかを調査しています。データを匿名化して集計した後、従業員が参加した研修と成果が評価された主要なメトリックスを追跡できます。また、営業行動を追跡するカスタマー・マネジメント・システムのデータやWorkplace Analyticsから営業担当者のネットワーキング行動について詳しく知るために役立つデータも組み込むことができます。

どのアクティビティがどの行動や能力と関連づくか、もしくは、評価したい研修があるか、データを引っ張り出し、さらに深いレイヤーまで掘り下げることができます。

ステークホルダとパートナーシップを結ぶ

ラーニング測定のアプローチを変えるための最後にすることは、部門を横断するポジティブな関係を構築することです。データ所有者やビジネス・パートナーと築いた関係は、チーム大きなメリットをもたらすことがわかりました。ビジネス・アプリケーションを介して収集されるデータ量と複雑さを考えると、関係構築が、データをより迅速に見つけ、理解につなげることが明らかになりました。

たとえば、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント・システム管理者とミーティングを設定することによって、データ・セットに含まれるフィールド、データに付随する制限、データ回収・維持の新しい変化があることがわかりました。

さらに、リサーチ・プランや分析で判明した事実に影響を受けるデータ所有者やビジネス・ステークホルダーと議論することも大きな助けとなりました。彼らに対して目的と分析プランを開示する会議を開くことによって、成果に新解釈をもたらし、仕事を改善できました。リーダの前にパートナやステークホルダに成果を提示することは、データを正しく解釈し、彼らの承認をえる結果につながりました。

さらに、人事チームと強いパートナーシップを持つと、データの使い方、レポート方法の提案を受け、アクションと文化に変化をもたらす分析プランと成果を整合させるということもできました。

Microsoft Readyのインパクトの評価は、企業のラーニング・コンテンツとイベントが従業員およびカスタマにどのような影響を与えるかを考える最初のきっかけに過ぎません。

オリジナル:https://www.td.org/magazines/td-magazine/reimagine-learning-measurement
スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kokonakahara.blog51.fc2.com/tb.php/185-d85941ca
    この記事へのトラックバック