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T+D Magazine最新号トピック: キュレーションによる最新の学び

2018年09月12日 15:23

キュレーションによる最新の学び
Mariam Hutchinson

基礎から高度な戦略を駆使して、学習コンテンツをキュレートする
人材開発専門家は、デジタル・コンテンツやアプローチをアップデートすることに余念がありません。人材が、必要とする情報、必要とする時、必要な量、および要求する形の学習を促すためにパーソナライゼーションと学習者中心主義は不可欠です。

コンテンツは、組織のポートフォリオとしての資産を示すコレクションから、さまざまなソースからコンテンツをキュレートする形式へと移行しつつあります。そういう中、適切なコンテンツ、適切な分量をユーザーに提供し、ニーズを満たすことができるようにするためのベストプラクティスとは何でしょうか?

Learning ConsortiumのElliott Masie氏と、アクセンチュアのDana Koch氏は、ATD ForumのConnectSpark Webセッションで、キュレーション・プロセスとキュレーターとしての人材開発専門家の役割について語りました。「好奇心を引き出さないキュレーションは単なるリストに過ぎない。」学習者は「学習パノラマ」を目の前にし、まずコンテンツの選択とその量に圧倒されます。

選択するリソースが増えるにつれて、オプションを選択する可能性が低くなることが研究からわかっています。今の学習者は、コンテンツを記憶することもなく、ビデオを視聴し、ソーシャル・ネットワークで手っ取り早く答え見つける傾向があります。

学習者の好奇心をさまざまな階層でキュレーションし、マッピングする方法をみつけることが、最も難しいことの1つです。これは、ライセンスを受けたコンテンツ、オープンソースのコンテンツ、社内で制作したコンテンツ、YammerやJiveなどのフォーマル、もしくは、インフォーマルなネットワークが対象だからです。

アーキオロジー(考古学)を創造する
深く考えられた戦略的なカリキュラムは、学習時間と組織の効率性を高めます。キュレーションとは、考古学のようなもので、学習リソースの検索、ソート、整理、パーソナライズなど、ユーザーにとってより価値のある方法をカスタマイズする作業です。Koch氏は、人材開発実務家が、社内コンテンツだけを囲い込む考え方をやめることをアドバイスします。インターネットのパフォーマンスを最適化するコンテキストを理解させる優れたコンテンツを活用すべきです。さらに、内容領域専門家、メンター、および同僚と学習者をつなげてビジネスでコンテンツを実践し適用する、正式または非公式のトレーニングを含めた個人的な経験を積む必要があります。

学習者にアーキオロジーの体験を提供しない場合、最悪、学習者はコンテンツをまったく使用しないかもしれません。まず、どの公式コンテンツを選別する必要があるかどうかを検討します。一部の組織では、数多くの自己ペースのコース、リンク、またはPowerPointを含む学習ポータルを提供しています。しかし、学習者は必要な特定の情報を探すのにかなりの手間を費やします。

次のようなことも懸案事項でしょう:
•何について興味があるか?
•どのような形式が好きか?
•情報を受け取るのはいつが多いか? (何時と何曜日か?)
•コンテンツを最も頻繁に検索するのはいつか?
•誰と接続する必要があり、どのような接続方法が最適か?
•どのような経験が必要か?

さらに、キュレーション・プロセス自体に関する以下の質問を考慮します。
•組織がキュレーションに費やせる時間は、どのくらいか?
•アウトソーシング・キュレーションを検討すべきか?
•どのような情報源を考慮していないのか?

キュレーションにチャレンジ
キュレーションは、今後もチャレンジであり続け、人材育成にとって機会となります。機械学習と人工知能の進歩は、学習者が情報にアクセスするスピードを早め、方法を強化し、最終的にはキュレーション戦略も明らかとなるでしょう。しかし、誰もがキュレーション・ツールであるシステムに多額の資金を費やすことなく、キュレーション・プロセスとなるいくつかの技術を試すことができます。

Koch氏は、アクセンチュアの学習ボードは、さまざまなリソース、コンテンツ、経験を与え、キュレーションの成功事例だと紹介します。 ATDリサーチのケーススタディ「アクセンチュア:ハイテク・ツールにおけるハイタッチの学習」によれば、「学習ボードは、YouTubeビデオ、ホワイトペーパー、TEDトーク、記事、自己評価のクイズなど、最大15のアクティビティを集めたものであり、ある学習テーマを掲げ、スキルを体得できるように編成されています。」

2017年度だけでも、アクセンチュアは学習ボード上で2,000万以上のアクセスがあり、視聴を完了した結果を残しました。組織内には、フルタイム業務に加えて、これらのボードを管理する800人以上のキュレーターがいます。

キュレーションに参加したいと思った人に専門知識を提供するトレーニングがあります。学習ボードは常に進化しており、従業員が探し求めていること、最も多く使用しているコンテンツを示します。

もう1つの提案は、局所的な領域またはビジネスに沿った内容を調べるための内部キュレーション・ラボを作成することです。従業員ディレクトリを使用し、従業員プロファイルに3行または4行追加して、従業員が自分の興味と専門分野を示せるようにします。Masie氏は、ある大学教授が、あるコースを提供した後、学習者がどのように学んだ主要コンセプトを適用していたか、または追加のコーチングが必要かどうかを理解するために、30日間の延長期間を設けたコース事例を報告しています。

キュレーションから生産されたものの価値
学習者の好奇心を満たすことができれば、彼らは私たちの役割をより重視し、私たちは、自分たちの管理するものが使われている痕跡を見れば、プロとしての誇りが高まります。学習者の習慣やニーズ、そして組織全体の学習動向を真に理解するためには、より強力なデータ・アナリストになるか、深いデータ分析や機械学習の専門知識を持つ他の専門家と提携する必要があります。学習者のニーズや組織全体で共有できる傾向についてのバリュー・ポイントを抽出することで、キュレーション・プロセスをスピードアップする方法を模索しましょう。

学習者にとって意味のある方法で、既存のリソースを(社内外に作成するかどうかは別として)を使いこなすことは、キュレーションの価値の一部です。推奨を示す詳細さは、ビデオクリップ、記事の引用符、トレーニングコースのモジュール、ポッドキャストのサウンドビットなどを使用して高度にパーソナライズされる必要があります。私たちが学習者に情報を押し付けるか、引っ張ってくるリソースを提供するときは、コンテンツの大枠の理解とそこに到達するためのナビゲーション力を提供することは不可欠です。

安心材料としては、学習者がすでに普段から好奇心を満たすために多様なキュレーションを行っているということです。例えば、レシピ、家庭飾りのアイデア、または他の興味を整理するためのPinterestボードです。 Facebook、LinkedIn、およびその他の種類のソーシャルメディアを使用している人は、相互にやりとりする相手や検索するコンテンツの種類に基づいて選別されたニュースフィードを目にしています。

人工知能とマシン・インテリジェンスの技術がさらに洗練されると、今後6〜12カ月間に人材開発専門家は、WebベースのチャットボットとAlexa、フェイスブック、Googleホーム、ワトソンといったテクノロジーがどのようにキュレーション戦略に統合されるのかを検討するようになるでしょう。

Masie氏によると、人材開発実践者は、学習者の好奇心を文脈、人、コンテンツに常にマッピングする仲介者であるべきだと言います。成功するためには、学習者が最も有用な情報、人、経験から学習者をそらすものを削除する必要があります。私たちはまた、学習者が最も受容的となり、と同時にすでに実証、あるいは効果がある可能性がある形式と方法を理解することに意識を向けなければなりません。

学習チームの役割
ATDフォーラムのメンバーは、基本的な学習管理システム(LMS)技術から、教育的学習チャネルを通じて正式および非公式の学習を組み合わせた社会的学習技術プラットフォームであるEdCastなど、さまざまな教育システムを使用しています。組織は独自の方法でこれらのシステムをカスタマイズし、使用しています。

たとえば、ある中規模の多国籍製造会社は、インストラクターによる総合的なトレーニングから、無数のオンラインリソースを提供する無駄を省いた組織への移行を目標とし、キュレーションの初期段階にあります。いくつかの取り組みを紹介しましょう。
•BizLibrary、YouTube、その他の購読しているプログラムのテクニカル・コンテンツを作成し、LMSに追加する。
•コンテンツを確認し、排除できないコンテンツをLMSに加えられるか判断する。
•最もよく配信されるコンテンツをリサーチする。
•現在のコンテンツがデジタル化されているだけでなく、品質と関連性が評価され、LMSに入れる前に小片にチャンクされているかを確認する。
LMSを主なツールとみなし、「新人が何を知り、感じ、そして何をしてもらいたいか?」という質問に基づいて、キュレーションされた学びの体験を構築しています。 LMS内の学習計画を使用し、学習者がLMSにアクセスしている際に、タイムリーな関連コンテンツを配信することができます。結果:従業員が必要な情報にすばやくアクセスして直ちに適用できるように、さまざまなオプションを使用してジャストインタイム・トレーニングを提供することができます。

別のサービス大企業も、キュレーション初期の段階ですが、少し異なる取り組みをしています。追跡はLMSに頼りますが、LinkedIn LearningおよびDegreedのキュレーション・ツールを実装して、エンゲージメント・モデルを反転させ、従業員からの要求を増やし、トレーニング専門家からの強化を少なくする方向を目指しています。

Ready、Set、Curateからの指導を受けて、会社は小さな取り組みから始めました。 LinkedIn Learningを使用して、ビジネス・ユニットの興味のあるトピックを紹介し、好奇心を刺激するように設計しました。マイクロラーニング・オプションを採用して、従業員に47分の長いオリエンテーションビデオを提供するのではなく、3〜5分で関連するコンテンツを見つけるようにしました。

加えて、グローバルなテクノロジー企業は、よりフォーマルなキュレーション・アプローチを採用しています。同社の最も重要な目標は、学習体験をパーソナライズするためにさまざまなテクノロジーを使用して最新の学習を実現することでした。企業全体でマシン対応ソーシャル学習を活性化する計画を実践しています。

2017年度に、EdCast、Lynda.com、LinkedIn、およびSafari Booksを使用して、マイクロラーニングとコンテンツのキュレーション・パイロットを開始しました。プラットフォームに与える影響を評価するために、次のような問いにどの程度強く同意するか尋ね、5段階の回答による定性的なデータ回収を行いました。
•効果的に役割を果たすために必要なツール、トレーニング、および情報を与えられているか。
•学習経験は過去6ヶ月間、文句のないものか。
•提供された学習技術とツールがニーズを満たしているか。

改善レベルの信頼度を明らかにするために、同社はコントロール・グループの定量的データ収集も行いながらパイロットを10ヶ月間続け、成功の結果を得ました。そこで、EdCastは最終的に同社のレガシーLMSを完全に置き換えられます。これは、教育、経験、影響を受けること、環境というBersinのContinuous Learning Modelのすべての "4 Es"の重要なタッチポイントを満たし、従業員にプラスの影響を与えるものと考えられています。

「混乱」に飛び込む
複数のテクノロジーを使用した無数のソースからのコンテンツと経験のキュレーションは、現在のラーニング現場の標準であり、未来の姿では決してありません。企業にとって、キュレーションを始める意志があるかないかの問題ではなく、いつ始めるか、どのように開始するのかが問題です。このプロセスは、コンテンツのパーソナライゼーションを促進し、テクノロジがいつでもどこでも、あらゆるフォーマットでデリバリを可能にすることで補います。Koch氏やMasie氏といったリーダーのアイデアやロードマップを学ぶことはできますが、基本的なガイダンスは、「混乱」のなかに飛び込み、組織のニーズにあった計画をたて、経験から絶えず学ぶことも肝要でしょう。
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