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T+D Magazine最新号トピック

2016年07月12日 09:59

ATDが毎月発行しているT+D (Training + Development) Magazineは、「WORK SMART, LEARN FAST, GET RESULT」をテーマに、組織・人材開発に関連した注目トピックやインタビュー、事例などが掲載されている、組織・人材開発に関する専門誌です。
https://www.td.org/Publications/Magazines/TDここでは最近の注目記事の要約をお伝えいたします。

■記事 “It’s time for a NEW type of smile sheet” (by Will Thalheimer)
〜Performanceにフォーカスした研修評価測定項目の再考〜

研修後のアンケート調査は、いたるところで実施されています。スマイルシート、フィードバックフォーム、レスポンスフォーム、リアクションフォームなどと呼ばれることもあり、クラスルームやeラーニング、カンファレンスセッションなど、多くの場所で使われています。これらはアリストテレスやプラトーの時代から長く使われていますが、しばしばトラブルを引き起こす原因となります。アンケート調査は、本当に我々にとって必要なフィードバックを与えてくれるのでしょうか?

巷で行われているアンケート調査で、次回に向けた改善に結びつくものや、意味のあるものは多くありません。

例えば・・・
・研修自体が効果的ではないとわかっていつつも、アンケート調査の結果自体は悪くないので、改善が行われない(かつ、関係者の一部はアンケート結果だけを信じ、自分たちのやり方は正しいと思い込んでしまう)

・アンケート調査の結果を綺麗にまとめて上司へ報告することに多くの時間をかけ、素晴らしいプレゼン資料を作るものの、結局は「報告するための資料」にとどまり、実際に研修効果の改善には繋がらない

・過去何年も行われてきた伝統的なやり方に沿ってアンケート調査結果を集計するものの、そもそも誰も「何のために結果を集計しているのか」「どのように次に活かすのか」を知らない(考えていない)

とはいえ、アンケート調査を適切に行えば、その研修が「成功したか」「失敗したか」「学びがあったのか」などを測るための重要なツールとなりえます。完璧なアンケート調査や、完璧なアンケート項目などなく、常に、評価項目や決定事項などを鑑みた上でのトレードオフになります。アンケート調査を作成する上でのゴールは「完全を求める」ことではありません。研修効果に関する情報を適切に吸い上げ、評価を行うことであり、次に活かすための情報を吸い上げることが、アンケート調査を行う上でのゴールとなります。

アンケート調査は重要なツールです。アンケート調査の作成者がどのようにアンケートをデザインし、質問項目を考え、実施するタイミングを考え、研修参加者をエンゲージするかによって、アンケート調査の質は大きく変わってきます。

Dr. Brinkerhoff が提唱しているように、「パフォーマンスに焦点を合わせた」アンケート調査には下記のように様々な利点があり、多くの改善につながります。

1. 効果的でないトレーニングプログラムを明確にする。
2. 実施中のプログラムをアップデート・改善するためのアイデアを集める。
3. 改訂を行うために、パイロットプログラムの「強み」や「弱み」を判断する
4. インストラクターへのフィードバックを提供する
5. 研修参加者のリフレクションをひきおこす
6. 研修参加者が今後のプランを立てる際の助けとなる
7. 研修プログラムやインストラクターの評価を知り、研修参加者の満足度を測る
8. 研修参加者にフィードバックの機会を与え、丁重に扱う
9. 研修参加者のフラストレーションが広く拡散するのを抑制する

従来のアンケート調査は、上記項目7,8,9においては意味がありますが、それ以外には役に立っていません・・・

詳細は、T+D Magazine 2016年2月号をご覧ください。
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